清晨堂は、東京で精毛から仕立てまで
筆作りの全ての工程を行っている工房です。

極細の面相筆から大型の絵刷毛まで、多品種の筆・刷毛を職人が工房内で1本1本製作し、初心者からプロの方まで幅広くご愛用頂いています。

清晨堂店主 筆職人
阿部悠季

清晨堂の歴史を辿ると、明治時代の筆匠宮内得應に辿り着きます。
宮内得應は、東京の<日本画筆の始祖>であり、高名な作家との交流の中から数々の筆を生み出しました。現在の代表的な日本画筆 <長流> <削用> <天然則妙> 等も得應により考案されたものです。
清晨堂は明治時代から続くこの筆作りの技術・精神を受け継ぎ、現代作家の要望に応じた筆を作り出しています。

宮内得應
清晨堂初代
阿部信治

  • 原材料の選別

    職人により吟味された良質の原毛を使用しています。
    特に主要な山羊毛等は現地に赴き、良い物だけを選ってきています。
    ※原材料の詳細はこちらをご参照ください

  • 丹念な下加工

    毛の煮沸や灰揉み、浚い(悪い毛を取る作業)等を丹念に行い、その原料の質をさらに高めます。
    ※下仕事の詳細はこちらをご参照ください

  • 特殊な毛組法

    宮内得應より伝わる「毛組法」という製法で作られています。筆の用途や毛の特性を見ながら、板状の獣毛を組んでいく特殊な技術です。
    この製法だと、量産は難しいですが、滑らかな調子の筆が出来ます。
    ※毛組法の詳細はこちらをご参照ください

  • 軸を含めた全行程を行う

    軸を含めて、全工程を一切分業にすることなく、自社内で行っています。
    ※軸仕事の詳細はこちらをご参照ください

一人一人の職人が
少量多品種の筆を製作しているので、
良質のものが出来ます。

また、東京藝術大学、多摩美術大学、武蔵野美術大学、女子美術大学等の美術大学でご推薦を頂いており、非常勤講師として教育普及のための講義活動をしております。


「伝統・技術の継承」
「職人育成」
「現代の描き手を支えるための革新的な筆作り」

を理念とし日々制作に取り組んでいます。