上仕事1毛組

宮内得応より伝わる「毛組法」と呼ばれる技法で、様々な筆の形をデザインしていきます。筆作りの中で最も大切な工程で、何種類もの毛板を様々な箇所に配置し、筆の形を決めていきます。

上仕事2練り混ぜ

毛組を分解し、伸ばしては畳むという工程を繰り返し、毛を均一に混ぜていきます。

上仕事3浚い

浚い(さらい)と呼ばれる工程でさらに悪い毛を取り除きます。

上仕事4芯立て

駒と呼ばれる筒に入れて筆の太みを決めます。

上仕事4芯立て後

芯立てした筆は1日~2日程度乾燥させます。

上仕事5上毛掛け

出来上がった芯に上毛(うわげ)を巻きます。上毛を巻くことで含みを補完することが出来ます。(面相のような細い筆には巻きません。)

上仕事6糸掛け

穂首に麻糸を巻いていきます。

上仕事7チャン付け

穂首の根っこにチャンと呼ばれる液体をつけます。これにより脱毛しづらい穂首になります。

上仕事8焼き締め

電気鏝で穂首の根っこを焼き、すばやく締めていきます。

上仕事8焼き締め後

これで穂首が出来上がりです。