2021.05.24

工房風景

工房風景 天然則妙 大 制作の様子

天然則妙 大を制作しています。
天然則妙は大変含みの良い筆で、軟らかい自然な線描から、
彩色にもよく使われる代表的な筆です。

↓筆の一番先に出る、「先出し」の制作の様子です。
※「先出し」を「命毛」と呼ぶ場合もあるようですが、
私たち職人同士の呼称では先出しと言います。
天然則妙の先出しは山羊胴毛、山羊尾毛、馬胴毛をあらかじめ混ぜたものです。
天然の上質の原毛を使用しています。
(原材料の詳細についてはこちら

 

↓先出しの両側に少しずつずらしながら毛を打って、筆の形を
デザインしています。
この毛組法が宮内得応から伝わる特殊な製法で、清晨堂の筆作りに
とって大切な工程となります。

 

↓出来上がった毛組をばらして毛板にして、練り混ぜしていきます。
混ぜ終わった毛板を何本かに分割して駒と呼ばれる円筒上の
道具に入れます。

 

↓駒に入れた筆の調子(描き心地)を確認します。
清晨堂では全ての筆について、私が最終確認を行っております。
今回の出来も非常に良いかと思います。

 

↓天然則妙は小、中、別中、大全てベストセラーとなります。

 

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