2020.10.04
作家さんとの交流&展覧会
東園基昭様の個展に伺いました。
土日のどちらかに、ご案内を頂いた展覧会をよく見に行きます。
どうしても制作の都合で行けない事もありますが、なるべくは
見に行くようにしています。
絵を見るのも好きですし、作家さんとの交流で新たに出来た筆も
胡蝶、応手、得寿、点描筆、特製蒔絵筆等数多くあります。
時代と共に描き方も変わってくる中、現在の作家の要請に応えた
筆作りが出来た時ほど職人にとって嬉しい事はありません。
昨日は長年懇意にさせて頂いている東園基昭様の三渓洞での
個展に伺いました。
東園様は多摩美術大学日本画科を修了され、アートフェアや
銀座和光での個展、本年から東京大神宮の「干支絵馬」の
デザインを担当される等、ご活躍されている日本画家です。
弊社の狼狸面相別小や絵刷毛等をご愛用頂いています。
以下は東園様からの、筆についてのコメントです。
「道具は精神と最初に習って日本画の道を私なりに歩んで参りました。
私にとりまして筆は絵を描くための道具に留まらず、寧ろ伝達するための
存在と考えております。
丁寧に描くということは素直さの証であり、そういった心を画面に込める
最後の手段が筆であり、私の好きな能楽などにおいては扇に例えられると思います。 ここぞという時は一礼し、成功を祈願しながら気持ちを入れ制作しております。」
展覧会での作家の方々との交流の一部も投稿して行ければと思っております。