2020.10.27

作家さんとの交流&展覧会

筆講義② 武蔵野美術大学 日本画科

4.2寸絵刷毛の制作

2寸絵刷毛の毛板(トップ写真)をあらかじめ作った物を持参し、
生徒さん達に檜の刷毛板に綴じ込む工程を体験頂きました。
出来上がった刷毛は後日絵付けをして頂き漆職人に漆塗りを行ってもらう予定です。
これからの制作のお役に立てて頂ければと思います。
筆講義は準備に非常に時間がかかり、数週間前から毛板や筆制作実演の
半加工品を準備しています。
自分で刷毛作りの工程を一部体験頂く事で、刷毛の構造が分かり、
手入れの仕方もよりイメージしやすくなります。
刷毛綴じの詳細についてはこちら

 

↓刷毛綴じ道具
樫でできた締め木、三味線糸、針と指ぬき等を使って工程を進めます。

↓漆塗り後の刷毛

美術大学の先生方に絵付け頂いた見本となります。

2年生の皆様も、熱心に取り組んでくれて、良い刷毛が出来たと思います。
漆塗りを行う事で見た目の美しさは勿論、耐久性が増し、脱毛が起きづらくなり
非常に長持ちするようになります。

5.試し描き

弊社の筆や刷毛を全種類お持ちして、残った時間で皆さんに試し描きを
行って頂きました。

普段当たり前に使っている筆ですが、意外と中身については知る機会がありません。
原毛や製造工程、手入れ法等についてご理解頂き、気に入った筆を大切に、長く
お使い頂ければ、筆職人としては有難い事と思っております。

先生方や朝から準備頂いた助手の方々、ありがとうございました。

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