2021.01.29
工房風景
工房風景 彩色筆3号 毛組~練り混ぜ迄
先日は彩色筆3号を制作していていました。
(インスタグラムはじめました。seishindoabeでアカウントあります。
筆作りの動画も少しずつアップしていますので、ご覧頂けば幸いです。)
彩色筆が0号~5号までは全て白い毛(山羊尾毛、山羊胴毛、馬胴毛(白毛)等)で
作られています。
6号~10号はコシを強くするために、白狸や黒狸、馬尾毛を加えて作っています。
(穂先によるコシの強さや含みについての記事はこちら)
一部の工程となりますが写真と共にご紹介します。
↓「先出し制作」
以下は先出しと言って、筆の一番先の部分です。私共は先出しと言いますが
命毛と呼ばれる事もあります。
真っ白の毛の固まりに見えますが、既に山羊毛3種類程と馬胴毛を混ぜて
あります。
↓「彩色筆3号毛組(毛組)」
先出しに、10層程に渡って、筆の形を良く見ながら毛を打っていきます。
宮内得応から伝わる毛組法(けぐみほう)と呼ばれる特殊な作り方で
滑らかな調子の筆が出来ます。
↓毛組分解
一つの毛板を3等分しました。
(毛組の大きさにより何等分にするかは変わります。)
↓分解した毛組を合わせて一枚の板にし、それを練り混ぜしていきます。
写真左練り混ぜ前、右の4枚が練り混ぜ後です。