2020.12.16
作家さんとの交流&展覧会
東京藝術大学日本画科 筆講義 筆の歴史 日本画筆誕生
現在使用されている、いわゆる日本画筆が出来たのは明治時代になります。
明治時代になると、西洋の文化が大量に流入してきて、西洋の物なら何でも
よいという、日本の文化が軽視された時期がありました。
そんな中、日本の芸術・文化の素晴らしさを残し、また発展させようとしたのが
岡倉天心で、フェノロサと共に1899年東京美術学校を設立しました。
現在の東京藝術大学です。西洋画が輸入されることによって、明確に「日本画」と
いうものが定義されていく中、「日本画筆」もその種類やスタンダードが確立されていきます。
その頃の日本画家と交流し、日本画筆の礎を築いたのが宮内得応となります。
(トップ写真)私の高祖父(祖父の祖父)にあたる方です。
橋本雅邦先生(生徒に横山大観や菱田春草等)と削用、天然則妙、連筆、
川合玉堂先生とは長流を、
また西洋の口金の付いた筆を見て、日本画用の平筆を作ったりと様々な筆を考案し、それが現代にも残っています。